Posted:2016年10月05日 | カテゴリー:スタッフ
皆さんこんにちは、テクニカルディレクターの山下です。
少しずつ秋に近づき街を見ていても、ちらほらと秋を感じさせる物を目にするようになりました。
食欲の秋、芸術の秋ということもあり、今回のスペシャルデーは日本が誇る料理である「寿司」を日本発祥の文化「食品サンプル」の技術で製作してみました。
ということで、今回のブログでは9月24日、25日に合羽橋店で開催したスペシャルデー「江戸前寿司」の製作体験の様子をダイジェストでご紹介したいと思います。
このスペシャルデー、幕張新都心店(残念ながら5月に閉店しました)で月に1回のペースで開催してきたのですが、今回は幕張を離れ、食品サンプルの聖地?のひとつであるここ合羽橋で新たに開催しました。
今回ナビゲーターを勤めるのは合羽橋店の千葉です。
久しぶりのスペシャルデーで少し緊張した様子でしたが、それよりも以前からご参加いただいている常連のお客様や、はじめてご参加いただくお客様と、また一緒にこうしてスペシャルデーの製作体験ができてとてもうれしそうだったのが印象的でした。
さて、それでは製作体験の内容を見ていきましょう。
まずはお茶と正油の製作です。
お茶はお茶の色をしたゼラチンを湯呑に流して製作します。
よく見ると、お茶の中にはちゃんとお茶っ葉が入っているんですよ~
中には茶柱まで立っていたお客様もいらっしゃいました。
とことんリアルにこだわっています。
この後は各テーブルに別れ様々な工程を重ねながら7種類の握りと軍艦をつくっていきます。
各テーブルで最初に行う作業はシャリの成形です。
シャリの色をした蝋を紙コップに入れてお湯の中に流し、成形していきます。
お湯に蝋を落とした勢いで蝋を散らし、それを集めながら成形することで米つぶを表現します。
こちらのテーブルの担当は東京ソラマチ店の前澤です。
マグロ、海老、大トロの握りとお寿司を引き立てるガリをつくります。
成型、着色の工程が盛り込まれており、どれもつくりがいがあると思います。
大トロは2色の蝋を使って「さし」を表現しています。
いや~本当美味しそうです。
千葉が担当するのは、鰺の握りとウニの軍艦です。
鯵の着色は今回の見所の1つです。
今まで製作体験の着色は絵の具を蝋に溶かしたものを使っていたのですが、今回ははじめて絵の具での直の着色にトライしてみました。
銀色、黒、青の三色をつかいながら、鰺の皮の削れた部分をリアルに再現していきます。
こちらはウニの軍艦の製作風景です。
ビニール樹脂では質感の再現が難しいウニですが、蝋を練りながら冷やすことで独特の質感を出すことに成功しました。
ちなみに、のりも蝋でできています。
私、山下が担当するのは玉子の握りと鯛の握りです。
こちらは少し詳しく紹介します。
まずは玉子。
黄身と白身の色の蝋をお湯の中で板状に伸ばしたものをつくります。
気泡や焦げ目などもこのときにつけておきます。
カットしたたんざく状の玉子をお湯で温めやわらかくし、巻きつけながら徐々に大きくしていき、玉子焼きの形にしていきます。
最後に包丁でカットして玉子焼きならではの断面をはっきりとみせます。
シャリに乗せて全体の形を整えてのりを巻いたら玉子の握りの完成です。
続いて鯛です。
成型した鯛のネタをシャリに乗せる前に練ったワサビをシャリに乗せます。
鯛のネタ越しにワサビが少し透けた感じがなんともリアルです。
鼻にツ~ンときそうですね。
血合いを筆で塗れば鯛の握りの完成です。
最後に1つずつ完成した製品にトップコートで艶を出して完成です。
完成した握りをお皿に並べてお客様の完成した製品を拝見させていただきましたが、海老の模様の表現、鰺の皮の剥がれ具合、ウニ、大トロの質感など、皆さん個性にあふれていて、どなたの作品も本当に美味しそうでした。
あまりに美味しそうで、体験後にお寿司を食べに行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
前回の幕張新都心店のスペシャルデーから約4ヵ月の期間が空いてしまったのですが、合羽橋店別館初のスペシャルデーも無事に終了することができました。
ご参加いただいたお客様にはこの場を借りてスタッフ一同お礼申し上げます。
次回のスペシャルデー開催は、12月に実施の予定です。
10月の下旬にメニュー公開、11月初旬より予約開始となる予定です。
今後も皆様が楽しんでいただけるコンテンツを用意してお待ちしておりますのでどうぞよろしくお願いします。
スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。