Posted:2015年03月09日 | カテゴリー:イオンモール幕張新都心店
みなさんこんにちは。
イオンモール幕張新都心店のスペシャルデーでおなじみ、テクニカルディレクターの山下です。
食品サンプル製作体験のコンテンツ開発とインストラクションを担当しています。
スペシャルデーとは、幕張新都心店で毎月1回行っている、特別な食品サンプル製作体験のプログラムです。
月替わりで本格的なメニューが登場し、毎月大変ご好評いただいており、予約受付開始後、2週間ほどで予約が埋まってしまう月もあります。
今回は、このスペシャルデーについてご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは先月2月のスペシャルデー。
2月のスペシャルデーは幕張新都心店の開業以来初めて2日間(2/13、2/14)の開催となりました。
メニューは2/14のバレンタインデーにちなんでスイーツを、ということで「パンケーキプレート」にしました。
1日3回、各回10名様の定員でしたが、おかげさまで全ての回が満員御礼で無事に終了しました。
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
そして、2月のスペシャルデーでは、「2色取り」という技法を初めて取り入れました。
2色取りとは、型に色のついたロウを流し込んで成形する際に2色を使い分けて成形する技法です。
飲食店向けのビニールを使った食品サンプル製作でも使われる技法です。
例としてフライドポテトを挙げると・・・
まず、揚げ色のロウを型に流し、薄く一皮はります。
食品サンプルの型は食材から写し取ったメス型なので、この一皮は、実際には成形する部品の一番外側の層になります。
外側の揚げ色の層ができたら、そのまま中の層のポテト色のロウを流し入れて固めます。
中まで固まったあと型から取り出すと、揚げ色の中にポテトの色が透けて見える自然でリアルな色合いのフライドポテトが完成します。
シュウマイや餃子もこの技法を使って、皮と具をリアルに再現し、本物に忠実でおいしそうな食品サンプルをつくっています。
しかし、ここでロウを使った食品サンプルづくりならではの問題があります。
2番目のロウを流し入れたときに、ロウの熱で先に一皮はった外側のロウまで溶けてしまい、2色が混ざってしまうという技術的なハードルです。
今まではこの問題がなかなか解決せず、2色取りの工程の導入を見送っていましたが、今回はちょっとした工夫を加えて、初めての方でもうまく2色取りの成形をしていただけるようになりました。
この「2色取り」の採用によって製作体験の幅が広がり、より楽しく、つくりごたえのある体験をご提供できるようになったと思います。
今回は、ハート型のイチゴの成形とパンケーキの成形で2色取りを行いました。
イチゴの成形では型から取り出した瞬間、外側の赤色と中身の白い部分がきれいに出ているのを見て歓声が上がっていました。
お客様の「おおー!」という反応を見るたびにサポートしている私も感動し、ますます指導に熱が入ります。
パンケーキの成形も、外側の焼色が少しはがれてしまうことがありましたが、それもまた味のある仕上がりとなっていていいなと思います。
そして、飲食店向けの食品サンプルを製作するときも一番時間を使うのが盛り付け(組み立て)です。
どんなにうまく食材に着色ができても、おいしそうに盛り付けができなければ食品サンプルは台無しになってしまいます。
今回のパンケーキプレートもそこにこだわり、組み立ての工程に長い時間をあてました。
思い思いの盛り付けで試行錯誤しながら、真剣に仕上げ作業をしているみなさんを見ていると、自然とこちらも指導に力が入ります。
そして作品完成後のみなさんの笑顔を見たり、喜びや感動の言葉をいただくと、この仕事をやっていて本当によかったなあと思います。
これからも、驚きと感動のある、楽しい製作体験メニューを考案していきたいと思います。
またみなさんにお会いできることをスタッフ一同楽しみにしています。
いや~、食品サンプルって 本当にいいものですね~