「元祖食品サンプル屋」商品開発の現場に潜入!

Posted:2011年12月27日 | カテゴリー:スタッフ

こんにちは、広報担当のNです。

前回の投稿から早いもので、あっという間に2ヶ月以上が経ってしまいました。

その間、別に遊んでいたわけではなく、取材の対応などに追われ、バタバタと過ごしていました。

もともと筆まめでない私にとっては一度置いた筆は非常に重いのです。

 

見苦しいので、言い訳はここまでにしましょう。

 

気がつくと2011年も残り4日。

このままでは来年に宿題を持ち越してしまうので焦って筆をとった次第です。

でも大丈夫。ちゃんとこの2ヶ月、ネタは常に探していました。

 

今回は「元祖食品サンプル屋」の商品開発の裏側をほんの少しご紹介します。

 

当社は食品サンプルメーカーなので、メインは飲食店様向けの食品サンプルの製造です。

元祖食品サンプル屋の職人たちも、通常は飲食店様向けの食品サンプルを主体に作っています。

営業部門が受注してきた商品を必死に製作する毎日です。

チェーン展開されているお客様の統一メニューなどは、数種類を一度に数百店分製作することもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は海老のパーツを黙々と着色しているところです。一つ一つ手作業で、当たり前ですが、どんなに小さなパーツであっても手抜きは一切ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは型入れ風景。営業員がお店から持ち帰った料理見本(本物の料理)をシリコーンで型入れしているところです。

 

メインの製造ラインを動かしながら、並行して元祖食品サンプル屋の商品開発も行うわけですが、これがなかなか大変。

もともと食品サンプルの受注量は季節ごとのイベントなどに大きく左右されるのですが、さらに近年は、短納期の要望も増え、刻々と繁閑状況が変わり、計画的な生産に苦労しているのが現状です。

 

 

そんな中で行われている「元祖食品サンプル屋」の商品開発の大ざっぱな流れはというと・・・

 

◆◆◆◆ 商品開発の流れ ◆◆◆◆

①各工場でもまれたアイデアスケッチ(企画案)が集められ、商品開発会議へかけられます。

②OKが出たものは試作を製作。再び商品開発会議で商品化の検討が行われます。

③試作がOKであれば、数量限定で製作し、合羽橋ショールームでテスト販売にかけられます。

④テスト販売の結果が良好であれば量産に移り、晴れてレギュラー商品としてデビュー!

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

と、文字で書くと簡単ですが、実際にストレートで量産化までいたるケースは相当少ないのです。

超えなければならないハードルは山ほどあります。「安全性」「元祖食品サンプル屋らしさ」「オリジナリティー」「パッケージング」「量産性」「コスト」「耐久性」・・・などなど。簡単にあげただけでもこれだけあります。試作とテスト販売の間を行ったり来たりと、店頭にデビューするまでの道のりはとても長いのです。

 

そして、そのいくつものアイデアをブラッシュアップしてきた商品開発会議の様子がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各工場の商品開発担当者、デザイナー、ブランドマネジャーなどが一同に集い、発売前の商品を並べて「あーでもない、こーでもない」と激論を交わします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一見和やかな雰囲気なのですが、みんなの目は真剣そのもの。

 

ちなみに各工場から上がってくるスケッチはこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各工場でもまれてきたアイデアがこの商品開発会議でさらにふるいにかけられます。

最初はスケッチだけのアイデアのやりとりなので、ものづくり素人の私にはできあがった商品のイメージがなかなかできないのですが、そこはみなさん、さすがにものづくりのプロ。材料から工程までその場でバンバン意見が飛び交います。

ときには容赦のないダメ出しも・・・。

遊びでやっているわけではないので、何でもかんでも試作を作るわけにはいかないのです。

様々な理由でボツになったアイデアの中には「え、これもだめなの?実物を見てみたかった!」と思うものもたくさんあります。

はたから見ていると、よくもこんなにたくさんアイデアが出てくるものだと感心するのですが、実際には相当大変な作業で、それぞれが月に数個の案を搾り出すのがやっと。

しかもせっかく「これはいい!」と思った快心のアイデアも、類似品や同じレベルのものがすでに市場に出ていることもよくあるとのこと。

安全性やオリジナリティーなど、いくつものハードルを越えられたものだけが試作への扉を開くことができるのです。

 

そして試作品には・・・さらに厳しい目が向けられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この試作の審査でGOサインが出れば数量限定のテスト販売になります。

いま合羽橋ショールームに並んでいる商品の中にも、お蔵入りの可能性があるレアなテスト販売の商品があるかもしれませんね。

 

そして忘れてはいけないのがパッケージ。商品の大切な要素のひとつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つ一つの商品に最適なパッケージを考えます。見た目だけでなく、商品の保護性能や商品棚への並べやすさも重要なポイントです。

 

元祖食品サンプル屋の商品は、こういった過程を経て店頭に並びます。

 

最後に、来年5月の東京ソラマチ店オープンへ向けてリニューアルされたレギュラー商品を少しご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真では少々分かりづらいですが、牛肉のやわらかそうな質感と卵のからみ具合がたまりません。むちゃくちゃウマそう・・・。

よし、今日の晩ごはんはすき焼きにしよう!と思いきや、まだ給料日前でした。残念。

 

今回はここまで。

次回はまたいつになることやら・・・

 

広報N