Posted:2015年11月06日 | カテゴリー:スタッフ
みなさんこんにちは。テクニカルディレクターの山下です。
秋もすっかり深まり、朝晩も寒くなってきましたね。
イオンモール幕張新都心店で開業より毎月開催させていただいているスペシャルデーも、あと少しで3年目をむかえます。
スペシャルデーは月に一度開催される、特別なメニューの食品サンプル製作体験です。
今回はそのスペシャルデー開発の裏側を少しだけご紹介します。
スペシャルデーのメニュー開発にはだいたい3ヶ月ほどの時間がかかります。
毎月の会議でメニュー案の検討からはじまり、試作や工程の検証を数回繰り返して、本番前のロールプレイングで最終的な調整を行います。
今日は11月のスペシャルデー「五目そば」のロールプレイングを実施しました。
ロールプレイングでは、担当スタッフを交えて打ち合わせと本番さながらの食品サンプル製作を行い、本番当日に万全な体制でお客様に楽しんでいただけるように最終確認をします。
ロールプレイングの会場は横浜工場(私の勤務地)の一角です。
当日と同じ機材をセッティングして行います。
では、今月のスペシャルデーメニュー「五目そば」のポイントをお見せします。
これはきくらげをつくっているところです。
黒いロウを水面でのばしてきくらげにします。
こちらは海老づくりの様子です。
成型(型取り)したエビに、1本ずつ線をいれて着色します。
さてエビの赤い線は何本入っているかご存知でしょうか?
こちらはイカです。
イカの形に成型したロウに切り込みを入れてお湯の中で曲げます。
(このイカが意外と一番工程が多い具材です)
お湯でやわらくした麺を手で曲げて盛りつけていきます。
最後にスープを流し、あんかけをかければ完成です。
あんも実際の食材のようなとろみを表現しています。
どんぶりも飲食店で使われているものと同じサイズなので、ボリュームもインパクトも◎
以上、今回の五目そばの一部工程のご紹介でした。
このように、ロールプレイングでは毎回全ての工程を実際に行い、調整をして当日を迎えています。
私は元祖食品サンプル屋のテクニカルディレクターになる前は20年ほど工場に勤務し、飲食店向けの食品サンプルを製作していました。
私が入社した25年ほど前は食品サンプルの原材料がロウからビニールに切り替わったころでした。
ですのでロウを使った製作体験のメニュー開発ではベテランの先輩から昔の製法を教えてもらったり、体験用の新しい製法や材料の調合などを新たに開発したりと、とても勉強になります。(苦労はたえませんが・・・)
食品サンプル製作体験のメニュー開発を担当してから実感したのは、「ロウは生物」だということです。
ロウはその時の加熱具合や調合の割合によって予期せぬ変化をします。
いかに万全の準備を整えても、当日の状況に応じて臨機応変な対応が求められます。
ここがロウを使った食品サンプルづくりの大変なところでもあり、おもしろいところでもあります。
月に一度のスペシャルデー、ほかでは体験できないメニューが登場します。
ぜひこの特別なプログラムを実際に体験してみてください。
皆様のご参加、スタッフ一同、心よりお待ちしております。